アメリカ大統領選 テレビ討論: chaotic, arrogant and unhinged 【歴代テレビ討論】

10月が始まりました。早くも2020年の最終四半期ですね。今年はコロナの影響もあって例年とは違う時の流れ方に感じます。

ところで、米国で大統領候補者の第1回目のテレビ討論会(Presidential Debate)が昨日行われました。
1960年のケネディ対ニクソンから始まった伝統あるテレビ討論会です。ちなみに今回を含め過去の討論会のすべての映像を次のPBSのサイトで見られます。

●アメリカ大統領選挙 歴代テレビ討論会の映像

昨日のトランプ大統領対バイデン元副大統領による討論会は、罵りあいに終始し、政策論争のほとんどない史上最悪の大統領候補討論会と多くのメディアが酷評しています。

私もリアルタイムで見ましたが、結論から言えば、バイデンがうまく乗り切ったという印象です。
世論調査の数字で大きくバイデンの後塵を拝しているトランプが、討論をかき乱すべく仕掛けてくることは想定されていました。それを冷静にかわして大きな失点をしなければバイデンのリードが保たれることになります。

案の定、というか想定以上にトランプはしゃべり続け、バイデンを遮り、司会を務めたFox Newsのベテランアンカーであるクリス・ウォーレスに自制を求められてもそれが止むことはありませんでした。

どちらの候補に投票するか決めていない国民にフォーカスグループで聞いたところ、それぞれの討論会でのパフォーマンスに対して思い浮かぶ形容詞は、次の通りとのこと。

●トランプ: chaotic, arrogant and unhinged

●バイデン:competent, presidential and better than expected

Source: https://www.npr.org/2020/09/30/918572883/morning-news-brief

討論でのトランプの発言で特に問題視されているのは、暴力的な白人至上主義者を非難することを求められてもしなかったこと、そして郵便投票の不正を主張し、選挙結果がでてもそれを受け入れない可能性を引き続き主張したことの2点です。日本にも大きな影響を及ぼす選挙結果だけに、今後も注視する必要があります。

このコラムは、Vital English-英語勉強会のメルマガで配信した内容の一部再録です。

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