今回の勉強会では、財務省にて日米をまたにかけ、公共政策の最前線で重責を担う瀧波宏文さんにお話いただきました。
スタンフォード大学での研究成果を元にした英語でのプレゼンテーション。90年代の日本と先般の米国の金融危機を比較し、日米両国政府と当局の対応の違いについて説得力のある切り込みでした。
参加者でのグループディスカッションを元に質問が次々と。スピーカーとのインタラクティブセッションも活発な議論で、大いに盛り上がりました。
▼Speakerからの事前メッセージ
過去20年の間に、日米は、主要金融機関の連続破綻を直接の引き金とする同種の金融危機をそれぞれ経験した。
共に世界の経済大国かつ先進民主主義国家という政治経 済条件の下にあったにもかかわらず、1997年救済なき連鎖倒産を許した日本と、2008年リーマン倒産直後にAIGを救済した米国は象徴的に異なる。
そして今、米国経済は、日本の経験(‘失われた10年’)より早い回復を見せている。――なぜ日米で対応・回復のスピードに差が生じたのか?
この問題を説明するため、瀧波氏は4つの要素に焦点を当てて分析を行う。 その上で、これらの分析の含意を論じる。
Speakerのご紹介
瀧波 宏文 さん Mr.Hirofumi TAKINAMI
福井県出身。県立大野高校、東京大学法学部を経て、大蔵省入省。
98年、シカゴ大大学院公共政策学修士号(MPP)取得。
02年から05年にかけて内閣官房に出向し、内政総括担当の内閣参事官補佐を務める。財務省に戻り、主計局主査、人事企画室長等を経て、09年からスタンフォード大学客員研究員として米国赴任し、今夏帰国。
米国公認会計士(US CPA)。
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