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Vital Japan 設立の経緯

Vital Japan設立の経緯について、代表兼オーガナイザーの小田康之からメンバー宛へのメールより。


Vital Japanメンバーの皆さん

小田康之です。

Vital Japanの活動は、ビジネスや公共政策の専門知識の深化、それらを英語で発信するコミュニケーション能力の向上であり、そこに参加する人々のネットワー キングです。

参加者それぞれの目的や意図でVital Japanに、携わっていただけば結構ですが、 この会を2002年に立ち上げた私の意図を改めて下記にお伝えしたいと思います。


▼もはや日本が語られなくなった米国での体験から

Vital Japanを東京にて立ち上げる直前まで2年間ほど、私は米国サンフランシス コで生活をしていました。その時に常々感じていたのは、米国人がアジアについて話題にする時、それは常に「中国」であって、日本が語られることはほとんど なくなってしまった、ということでした。それより10数年の昔、高校生の留学生 として、私は初めてアメリカ合衆国の土を踏みましたが、プラザ合意以降の急激な円高をものともせず貿易立国として、良くも悪くも日本が常に注目を集めていたその頃との落差に唖然とする思いでした。

▼「失われた10年」の中で

「失われた10年」(Lost Decade)といえば、ラテンアメリカが債務危機に陥りマイナス成長の続いた1980年代について使われるのがそれまで一般的でし た。ところが、日本もバブル経済の崩壊後に陥ったデフレから一向に抜け出すこ とができず、不良債権問題には出口が見えず、少なくとも経済的には「失われた10年(15年)」として時間を空費することになってしまったわけです。

2002年11月に開催した第1回勉強会(設立準備会)のテーマとして私は
「Koizumi Reform: Quo Vadis? - 小泉政権はどこへゆく」を掲げましたが、
その時に題材としてとりあげた英Economist誌の記事を改めて読み返すと、その頃の改革への悲観的な見方が良く伝わってきます。 (その後の小泉首相の下での一連の動きは当時の予想を良い意味で裏切るものになりましたが。)

Oct 31st 2002 - Economist.com
Too little, too late
There's been a largely negative reaction to the Japanese government's plans
for reviving the economy and dealing with bad loans in the banking system.
The proposals might be too weak to be effective.
(記事へのアクセスはEconomist.comのsubscribers only)

▼日本は自己変革できずに、このまま世界でのプレゼンスが低下し続けるのか

このように、経済が停滞を続け、世界の中での日本のプレゼンスは落ちる一方と なり、このまま日本は世界の中で「どうでもよい国」になってしまうのではないかと、私自身強い不安と危惧を感じていました。

元気のなくなった日本をなんとかrevitalizeしたい、そんな思いでした。

それには、どうしたら良いか。私が考えたのは次のようなことでした。

・戦後、日本は官主導で高度成長を遂げ、国の枠組みも官が中心となって構築されてきたものである。しかし、そのシステムはもはや制度疲労を起こし、現在おかれた状況の中で機能しなくなっている。

・それを打開するためにはミクロのレベルから変えてゆくしかない。つまり個々の企業から活性化しなくてはならない。

・企業が活性化するにはどうするか。企業で働く一人ひとりが活性化しなければ ならない。特に、20代後半や30代くらいの、日本の大企業では若手や中堅と呼ば れるような世代のビジネスパーソンが、専門知識を深化させ、意識改革をして企
業を変革するエンジンになる必要がある。

・ただし、国全体を活性化させ、世界の中でのプレゼンスを高めてゆくためには、企業の活性化だけでは不十分で、公共政策の領域にも目配りすることが不可欠。

このような考えのもとに、「ビジネス」と「公共政策」の専門知識を高めてゆくという柱が生まれました。

さらに、世界中で日本のプレゼンスを高めてゆくためには、日本語で伝えようと思っても、残念ながら不十分です。ここでは、「英語」というコミュニケーションツールが重要になってきます。

ここにおいてもうひとつの柱である「英語」が登場します。「コミュニケーション能力」といってもいいでしょう。

このようにして、「ビジネスや公共政策の専門知識」と「英語のコミュニケーショ ン能力」を2つの柱とした勉強会の構想が出来上がったわけです。

そして、志を同じくする人との研鑽、情報交換、ネットワーキングの場として Vital Japanを設立したのが2002年11月でした。


すでに参加されている方の中には、この目的や趣旨とは必ずしも意見が一致しな い方もいらっしゃるでしょう。それは、それでもちろん結構です。それぞれの意 図や目的でVital Japanに参加していただいて一向に構いません。ただ、より良 い日本、活力のある日本を作り出すことに寄与し、世界の中で日本(Japan)を Vitalな存在としつづける、という目指す方向性さえ同じであれば。


Home | Vital Japanとは | 運営チーム | お問い合わせ  更新 2010/2/25


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