副大統領候補テレビ討論 – とっても良い英語教材!【時事英語】

日本時間の今日10月8日の午前に、米国大統領選挙の副大統領候補テレビ討論会が開催されました。

英語学習の観点で言うと、これはとっても良い教材です。
先月行われたトランプ対バイデンの罵りあいに終始した第1回討論会よりも、こちらの方が遥かにおすすめ。いかに、質問されたことに答えずに、論点をそらして自分の主張を売り込むかという点でも面白いでしょう。(半分真面目、半分皮肉で言うのですが。)

次のC-SPANのサイトで映像と連動したトランスクリプトも読めますので、ご興味ある方はぜひご覧ください。

●副大統領候補 テレビ討論 マイク・ペンス v.s. カマラ・ハリス 【映像&トランスクリプト】

今回は、現職の共和党マイク・ペンス副大統領 vs 民主党 カマラ・ハリス上院議員の対決。
大統領候補の2人とも高齢で、しかもトランプ大統領は直前にコロナにも感染ということで、通常はあまり注目されない副大統領ディベートが重みを持つこととなりました。

カマラ・ハリスは、ジャマイカ人(黒人)の父とインド人の母を持ち、黒人女性(a woman of color)としては初めての副大統領候補です。

一年前のVital English【時事英語編】でも、民主党大統領として最も期待できる候補と紹介しましたが、その後の予備選で急速に失速し、大統領候補からは脱落。バイデンが候補となると、それを補う存在として脚光を浴び副大統領候補となりました。

彼女は、カリフォルニアでの検事、司法長官、さらに連邦議会の上院司法委員会での舌鋒鋭い追及で注目を集め、その弁舌は折り紙付きです。ただ、1対1のディベートでその姿勢がどうでるかは疑問もありました。

マイク・ペンスは、共和党の中でも保守派。断固とした妊娠中絶反対派(pro-life)、同性婚(same-sex marriage)反対派で、保守的な福音派キリスト教徒(evangelical christian)に人気です。トランプとは正反対で冷静沈着。ラジオの政治番組のホストをしていた経験もあり、そのトークスキルは高く評価されています。

今回のディベートは、内容的にはどちらが勝ったとも言い難く、大統領選の結果に影響を与えることにはならなそうです。
むしろマイク・ペンスの白髪の頭にハエが長時間とまるというハプニングが内容以上に話題を呼んでいます。

このコラムは、Vital English-英語勉強会のメルマガで配信した内容の一部再録です。

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