Tariff(関税)の語源はアラビア語【英語語源】

ちょっと時事的話題と語源について。

トランプ大統領が、鉄鋼とアルミの輸入関税を大幅に上げると発言し、世界が混乱状態に。中国やEUが報復し(retaliate)、貿易戦争(trade war)にもなりかねないと危惧されています。

イギリスのFinancial Times紙は、次のような見出しで報じています。

Donald Trump to slap 25% tariff on steel imports
Move to counter Chinese dumping raises fears of retaliation from Beijing and Brussels

ここでの“tariff”は「関税」の意味ですが、ちょっと変わった綴りですよね。
語源をさかのぼるとアラビア語に行き着きます。アラビア語からラテン系のイタリア語やフランス語を経由して英語に入っています。

中世には多くのアラビア語の単語が、スペイン語やイタリア語、その後フランス語を経由して英語に取り入れられています。
“alcohol” ,”algebra”など、al- で始まる単語はたいていアラビア語起源、などと習った方も多いのではないでしょうか。

身近なところでは、”sugar”, “orange”などもアラビア語語源です。orangeはペルシャ語にまでさかのぼりますが。

 

このコラムは、Vital English-英語勉強会のメルマガで配信した内容の一部再録です。

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