米国政治は、今日は注目の一日となっています。New York Times紙は次のようにまとめています。
Two Republican candidates are trying to fend off Democratic challengers in tight contests that have drawn national attention.
President Trump falsely claimed that the vice president has the power to reject electors when the Electoral College vote is certified on Wednesday.
昨日1/5投票日を迎えたジョージア州の上院議員の２つの決選投票の開票が現在進行中。２つとも拮抗する まさに”nail-biter“（ハラハラドキドキの展開）となっています。
もともと共和党の強い”Red State”ですが、11月の大統領選で、民主党候補のバイデンが僅差で勝利を納めました。現在、上院の情勢は 50対48議席で共和党優勢。このジョージアでの決選投票で、もしも民主党が両議席とも勝利すれば、50対50となり、上院の投票が同数となった場合には、上院議長も兼ねる副大統領（カマラ・ハリス）が、”tie-breaking vote” を投じることとなるため民主党優位となります。
バイデン政権の閣僚をはじめ主要な人事や法案は上院の承認が必要なため、もし今回の決選投票で２つとも民主党が勝利できないと、バイデンは多難な政権運営を余儀なくされます。そのため全米が今日はジョージア州に注目しているわけです。
– fend off：「（攻撃など）をかわす」の意。「共和党の２候補が民主党候補を接戦でかわそうとしている」ということですね。
もう一つは、米国時間本日1/6に連邦議会が、大統領選挙の結果を最終的に承認する日ということが注目です。
一般投票”popular vote”の結果を受けて、全米各州は既に選挙人投票”Electoral College vote”とその承認を済ませています。各州では、波乱は起きず順当に一般投票の結果が反映されました。それらの選挙人投票の結果を、連邦議会が今日承認し、最終的に次期大統領が確定します。通常はこれは、formality(形式的な手続き）ですが、今回はトランプ大統領が選挙結果を認めず、最後まで覆そうとあがき、さらに数人の共和党がトランプに肩入れすることを表明しているため、異例の注目を集めています。
上のNew York Time紙の記事にもあるとおり、トランプ大統領は、ペンス副大統領（上院議長を兼ねる）に、選挙人投票の結果を認めないように働きかけをしています。ただ、つい先ほどの報道ではペンスはそれを断ったとのこと。
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