元駐米大使 藤崎一郎さんの『まだ間に合う』という本が、最近、講談社現代新書から出ました。
その中には「めざす英語のレベルと訓練法」など、英語についても多くの紙幅が割かれています。
上智大学で教鞭をとっていた時に、同氏は保護者会で次のように述べたとのこと。
「わたしは長い間外交官として国際会議、外交交渉をおこなってきました。大学入試を突破したくらいの英語力では率直に言って国際社会ではまったく通用しません。どの大学の入試でも同じです。大学に入ってようやくスタートラインについただけです。英語にもっともっと磨きをかけることがみなさまのお子様にとって大事です。」
全く同感ですね。
「英語がペラペラ話せるようになりたい」という人であれば、中学レベルの英語がとにかく口をついてでてくるように練習すれば良いでしょう。日常生活を英語で送るには全く不自由しないはずです。
でも、英語でメディア情報を読みこなしたり、交渉を行ったり、知的な会話を楽しんだりということになると、また違った英語力が必要です。
大学入試レベルの英語では、太刀打ちできません。自分にはどのような英語力が必要かを明確化することがまずは大事ですね。
●『まだ間に合う – 元駐米大使の置き土産』(藤崎一郎、講談社現代新書 2022年)Amazonへのリンク
このコラムは、Vital English-英語勉強会のメルマガで配信した内容の一部再録です。 ■Vital English-英語勉強会■ |