関東はなかなか梅雨が明けず不快な天気が続きますが、そんな気分を吹き飛ばしてくれているのが、MLBで前代未聞の大活躍をしている大谷翔平選手ですね。野球ファンでなくても、毎朝大谷選手の活躍を楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。
そんな中、大谷選手が通訳を使い、英語が話せないことはMLBに害を与えているとの発言(スポーツ番組司会者スティーブン・スミスによるもの)が物議を醸しました。その後スミスは、アジア系コミュニティや大谷選手への謝罪に追い込まれています。
●Stephen A. Smith opens Tuesday’s ‘First Take’ with apology for Shohei Ohtani comments
July 13, 2021 – USA Today
大谷選手が英語を話せるようになる必要があるかが議論にもなっていますが、大谷選手の英語についてロサンゼルス・タイムズ紙は次のように書いています。
His English is pretty good, or getting there, even if not to the point of conducting an interview in a second language.
Walsh said “He’s picked up on some of the American slang too.”
大谷選手の本質は野球で最高のプレーをすることです。そのためには、野球がチームスポーツである以上、チームメイトとコミュニケーションの必要がありますが、報道や映像を見る限り、彼の人柄が英語以上に最高のコミュニケーションツールとなっているように見えます。
英語はコミュニケーションのためのツールの一つに過ぎません。英語は上手なのに、英語ネイティブ相手に全くコミュニケーションのできない人など山ほどいます。
Vital Englishの人気セッション「社交の達人になる英語コミュニケーション力」 では、rapport(ラポール)buildingを強調しています。rapport(ラポール)とは、自分と相手の間心の橋がかかった、心が通い合った関係のことを言います。
チームメイトの証言や映像を見ていると、大谷選手は、rapport buildingの達人とも言えるでしょう。
大谷選手の活躍を英語で学びたい方は、昨日NPR(全米公共ラジオ放送)で放送された下記の3分ほどのクリップがお勧めです。下のURLから音声と文字トランスクリプトに無料でアクセスできます。
●Why People Call Shohei Ohtani A ‘Once In A Century’ Baseball Player
July 13, 2021 – NPR: All Things Considered
このコラムは、Vital English-英語勉強会のメルマガで配信した内容の一部再録です。 ■Vital English-英語勉強会■ |