“Globish just doesn’t cut it any more” 「グロービッシュは、もはや役立たず」
という記事がFinancial Timesに先日掲載されていました。
グロービッシュとは、非ネイティブ向けに語彙を1500語のみに絞った簡略化された英語。耳にされた方も多いと思います。
私も非ネイティブ向けの共通語としてその理念には賛成ですが、現実の国際ビジネスや交渉の場ではそれでは不十分なこと体感しています。
記事いわく、
英語圏以外の若い世代は、完璧な英語をますます話すようになってきている。
それによって言語的な優位性のあったイギリス人やアメリカ人は、その優位性を失うであろう。
その一方で、日本で話題を呼んだ水村美苗の『日本語が亡びるとき-英語の世紀の中で』の英訳本を引きながら
「これからのグローバルエリートは、もっぱら英語で世界を認識するようになるが、それは損失である。
自らの言語で表現できることしか、見えないのだから。」
とも言います。
言語は、コミュニケーションの道具であると同時に世界認識の手段であり、思考に多大な影響を与えます。
2018年2月17日(土)のVital English-英語勉強会では、そんな言語や異文化について焦点を当てたテーマを開催する予定です。
●Globish just doesn’t cut it any more
Financial Times, January 11, 2018
このコラムは、Vital English-英語勉強会のメルマガで配信した内容の一部再録です。 ■Vital English-英語勉強会■ |